よくある質問 『フォトクロミクス』

1. フォトクロミックインクの推奨濃度

フォトクロミック染料: 1リットルのワニスに対して、2.0〜4.0gが目安。
フォトクロミック顔料: 1リットルのワニスに対して、6.0〜8.0%が目安。

2. フォトクロミック染料の相溶性

フォトクロミック染料は、様々なプラスチック(PVC、PVB、PP、CAB、EVA、ウレタンおよびアクリル樹脂)、インクおよび塗料に使用され、押出成形、射出成型、鋳造、インクへの溶解等の加工が可能です。

非相溶性:
フォトクロミック染料は、ポリカーボネート(PC)中では機能しません。PCは非常に硬く、PC中でフォトクロミクス分子が一方向に固定されてしまうからです。

フォトクロミック染料は水に直接溶解できません。最初にアルコールに溶解し、それを水に加える必要があります。

フォトクロミック染料はほとんどの有機溶剤に可溶です。トルエンやキシレンのような芳香族の非極性溶剤に最もよく溶けます。また、THF、アセトン、酢酸エチルやMEKのような極性溶剤にも溶解できます。

3. 耐光性

フォトクロミック染料は、紫外線に長時間晒されると分解します。但し、フォトクロミック染料の耐光性は、溶剤、基材、安定化剤、および紫外線強度に大きく依存します。

4. フォトクロミック染料と顔料のコスト比較

一般的に、フォトクロミック染料を使用した場合、フォトクロミック顔料を使用した場合よりもコストが高くなる傾向があります。これは、単位体積あたりの純度および濃度がより高くなる為です。

5. フォトクロミック染料の機能発現

フォトクロミック染料が機能するには何らかの溶剤に溶かす必要があり、この溶解したものをマトリックスと呼んでいます。マトリックスは一般的に3次元の金網フェンスのような構造をしていますが、PE、PP、ミネラルオイル、トルエン、アセトン、プラスチゾルインク等の基質となる溶剤によって性質が異なります。個々の染料分子は、この構造中の穴に埋まっており、自由に回転しかつ形を変えることができます(このことが色の変化にとって必要な条件です)。マトリックスは基質溶剤によって構造中の穴が大きいものや小さいものがあります。この大きさの違いがフォトクロミック染料の最大回転数と回転速度に影響を与えます。最大回転数は色に影響を与え、回転速度は色の発現と変色の速度に影響を与えます。

6. マスターバッチ

フォトクロミック顔料は、プラスチック加工のためのマスターバッチに使用できます。

7. マイクロカプセル化

フォトクロミック顔料は、フォトクロミック染料がマイクロカプセル化されたものです。

8. プラスチゾルインクと衣類

− フォトクロミックインクで印刷した衣類には塩素系の漂白剤を使用しないでください。塩素系の漂白剤はインクに悪影響を与え、色の変化の寿命を縮めます。

− フォトクロミックプラスチゾルインクは、高品質の密度の高い織物やリング精紡機でつくられた布の印刷に最適です。印刷する対象により色調が異なるため、実用化の前にあらかじめテスト印刷することをお勧めします。

− フォトクロミックプラスチゾルインクは、ワニスの使用やラミネート加工の必要はありません。

9. チャコール/ブラックフォトクロミック染料

チャコール/ブラックのフォトクロミック染料は混合物です。このため、色ムラのない同一の色調を得るには、この染料混合物を一度に使用することが必要です。


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